D.Gray-man






「アレン君の左目なんか嫌いよ!」


泣いてるの?


 リナリーが泣いているのは自分の所為。
 自分がAKUMAを救済しようとして爆発の中に飛び込もうとしたから。
 
 あれからリナリーに怒られて、一方的に話を切られてしまう。
「謝らないとなぁ…」
「?どしたんさ?何か悩み事?」
「…あ、なんでもないです」
 駅で汽車を待っているアレンを心配してきたのかもしれないラビがやって来て隣に座った。
「そういえばリナリー、なんか不機嫌なんだけど。アレン原因知ってるんか?」
「…えぇ…ちょっと僕怒らせちゃったみたいです」
 ラビの問いにアレンは苦笑して答えた。
 本当はリナリーが不機嫌なのはアレンに対してだけだ。ラビはこっそり盗み見ていたから知っているだけ。
 アレンは独白すると同時にちょっと前の事件の出来事を思い出し、リナリーが怒った原因が少しだけ分かった気がした。
 そしてさらに落ち込む。
「えぇー?あのリナリーを怒らせるなんてお前やるなぁ…あれ?」
 ラビもそれを傍で見ていて、まさかそんな表情をするとは思っても見なかったらしい。追従の口は潰えた。
「あれーん・・・泣いてるのか?」
「泣いてなんか、いません」
 すっかり意気消沈してしまったアレンをどうにか慰めたいだなんて、ラビは自分でも意外だと思った。
「よしよし泣くなよ」
 普段ならこんな風に誰かを慰めることなんてする気は起きないのに、アレンの頭を撫でる。
「…子供…扱いしないで、下さい…」
 リナリーに泣かれた。それだけでアレンの心はちくちくと痛み続けて、血の粒を落とす。
「アレンは十分まだまだガキさ。だから我慢しなくていいんさ?」
「っ…」
 ラビの言葉は温かい。決してののしっているとか、ガキだからダメだとか全然言う事はない。
 一応エクソシストとして認めてくれているのかと少しだけ嬉しくなる。

 けれど僕はどうあっても、マナのこの呪いに誓った事は守らなければならない。
 でなければ呪いは確実に『進化』するから。
 リナリーやラビは知らなくてもいい事実。これはアレンだけが抱えて生きて行く標。

「結局…逃れられない…んですね…」
「アレン…?」

 マナ。
 リナリー。
 こんな僕を許して下さい。

 ラビは黙っているアレンの心が涙を流しているのを静かに見つめていた。
 願わくば、いつかこの子が『マナの呪い』から解放されますように、と。













ラビアレvsリナアレかな?
リナ→アレはスキです。アレリナよりもずっと・・・

 

 

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