D.Gray-man
もういいかい?
ラビはアレンを「女の子」と見抜いた。
それは初め会った時、既に。
アレンはそれに対して酷く狼狽したけれど、顔には出す事がなく。
またラビに釘を刺すことを忘れなかった。
「僕はその前にエクソシストの一人でありたいんです。だから、女の子扱いはしないで下さい」
にっこり、と微笑んで。
それはけじめ。
「分かったさ。けど無茶は駄目さ」
ラビはアレンの言葉に対し、反論するわけでも文句を言うわけでもなく、それだけを言ってにっこり笑った。
「…」
そう言ってくれた人は始めてだった。殆どの人は悲しい顔したり、何かしら文句を言ってきたりしてアレンを困らせたのに。
今思えばあの時から封は綻び始めていたのかもしれない。
任務地に辿り着いた先に居たのはレベル1ばかりとはいえ結構な数のAKUMA。
先に現地で待機していたファインダー達はアレンの到着に沸いた。
「アレン殿!」
「君たちは早く!別の棟に!」
「お気をつけて!」
アレンは痺れる腕を叱咤して、走った。
ここに来るまでに、先ほど攻撃を防ぎきれなくて右腕に衝撃。とっさに左腕で庇ったものの、全ては防げなかった。
「っ…!」
絶え間の無い攻撃がアレンを襲う。
「エクソシストぉ〜もういいかい?」
AKUMAはアレンだけを狙ってきていた。
おそらくノアの命令で『エクソシスト』だけを狙えとでも言われたんだろう。
望むところだ。
もう自分は誓った。皆と同じエクソシストとしての道を歩むのだと。
「もういいよ?……全員壊してあげます」
イノセンスを発動させ、アレンは構えた。全ては救済と守りたい人たちの為に。
『憐れなAKUMA達に魂の救済を』
僕はその為に生きると決めたから。
ちょっとしりきれっぽぃかな、と思いながら〆ました。
この後かなり経過してから「6.痛い?」に繋がります。(時間ではなく月日の経過で、です)
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