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あの時から頻繁に疼く痛みが、アレンの睡眠を妨げていた。
初め起きた夜、何事かと思い洗面所の鏡を覗き込んだら奇妙な歪みを見せ始めていた左目。
それはもはや「人間の目」とは言えない代物だった。
それで自分が『ああ、僕はここまで呪われていたのか』と知らされる。それで一層落ち込む。
それが発症して初めに思ったのは、
『こんな姿を誰にも見られたくない』という一言。
もちろんティムにだって見られたくなかった(何しろこのゴーレムは映像記録機能で過去の映像を見ることが出来るのだから)から、ティムがアレンの異常を察知して起き出してきた時は焦り、咄嗟に左目を隠した。なんとか記録しないでね、とはお願いするものの、疼く痛みはアレンを眠らせない。ティムに先に戻っているように言っても、心配しているのか一向に離れようとしなかった。
「こんな姿・・・皆に見られたら、どう反応返されるかな・・・?」
疼きに耐えながらアレンは、今一番恐怖に感じている事を口に出してみた。
疼く痛みは脳天を突き抜ける痛み。出来るものなら目をくり貫いてしまいたい衝動に駆られる。
しかしそれはきっと一時的なものだと知っているからアレンは諦めて痛みに耐えていた。くり貫いた所で目は再び再生し、『呪い』は確実に進化するのだ。
こんなの、人間の目なわけじゃない。
マナから貰った『呪い』だから。
けれど切っても切り離せない。この目でエクソシストとして生きていくと決めたのは僕自身だから。
痛みが引くのは記憶では夜明けと同時だ。
早く朝が来て欲しいと願いながら、アレンはただ痛みに耐えた。
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