D.Gray-man


真っ暗闇の中(2)




 アレンが真っ暗闇の中ではぐれてから暫く経過して。
 残りの二人組はアレンを探すのと、出口を探す目的二つを胸に歩き出していた。

「モヤシの奴、どこで油売ってやがる」
「そんな決め付け良くないさ、ユウ」
「うるせぇ!その名前で呼ぶな!六幻で三枚どころか五枚におろすぞ」
「うわっっユウてば鬼!」

 じゃれあいにも見える神田とラビのやりとり。
 二人の声は暗闇に吸い込まれていく。

 長い回廊を歩き続けて、一つの扉を見つけたのはどのくらい経った頃だろうか、二人にはもう時間の感覚は無かった。(何しろ入口から今まで窓を一つも見つけられなかったのだから)
 頼りになるのは入って直ぐにあった部屋の暖炉の薪を使って出来た松明一つ。

「扉はこれ一つか?」
「うんにゃ、まだ回廊は先に繋がってるみたいさ?」

 ラビが右側面を指示し、松明で照らされた先に延々続いている道を見つけた神田。

「・・・開けてみるか?それとも先に行ってみるか?」
「悩むとこだな。アレンも心配だしな」
「アイツのコトよりイノセンスの回収が先だろ」
「まーそりゃ、そうだけどさ」
 神田はあくまでもイノセンス回収を優先にしている。
 しかしラビはそうでもないらしい。先ほどから意見の食い違いを見せている。
「ユウは気にならないん?」
「そんなにアイツが心配ならお前だけ探しに行ってもいいんだぜ?俺はイノセンスを回収したらさっさと本部に戻るからな」
 ラビの言動に短気な神田が早速キレだした。そのまま扉を開けて大またで入って行った。
「仕方ねーか。アレンだっていちおーエクソシストだし・・・一番最後ってことで」
  神田の背中を見送ったラビは諦めモードで結論を出し、後に続いた。

「・・・機嫌損ねるとアレンより怖いし」
 最後に小さく『ごめんな、アレン』と謝った。



 続く→3へ
 

一部修正あり

 

 

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