|
地を這う地響きに、廊下を歩いていたラビと神田が顔を見合わせた。
「なんだ今の音は?」
「あーアレンあたりがアクマと交戦中だったりして?」
「チッ・・・」
現在、この屋敷にいるのはアクマとエクソシスト3人のみ。他に考えられる要素は見当たらない。
なにしろイノセンスの現象かアクマの能力か解らない現象が屋敷全体を覆っていて、灯りなしでは足下さえも見えない。
「めんどくせーな・・・」
「まぁまぁ」
ラビの言葉に神田の機嫌は急降下だ。
ラビの言葉で足を急いだ扉の前。
「この部屋だったよな?」
「合っているさ」
頼りはラビの記憶力のみ。
「行くぞ」「おう」
先頭を切るのは神田。ラビは背後からの攻撃に備えて構える。
きしむ扉が左右に開いていく。中は先ほどと違い明るく、松明は必要なかった。
「ラビっ」
「合ってるって!さっきと状況は違うけどな!」
神田は素早くラビに確認の声を送るとラビは鎚を一段階大きくし、答えた。
二人はそのまま中へ突き進む。
「ビンゴ・・・だな」
「ああ」
部屋の角を曲がったところにいたのは巨大に姿形をかえたアクマ。
アクマはにっこり笑って二人を出迎えた。
「こんにちは。エクソシストのお兄ちゃん達。遅かったね」
アクマの後方にあったのはぽっかりと開いた壁。
壁は隣の部屋へ突き抜けていた。
「あんまり遅いからこっちのお兄ちゃんは逃げようとしちゃうし・・・思わず「力」使っちゃった」
「!?」
「っ」
アクマの声に壁の向こう側に目を凝らせば、そこに倒れていた人物に二人は息を飲んだ。
「アレン!?」
「モヤシ!」
続く→7へ
|