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アナタの居ないその日に僕は
幸いにもアレンが任務先に向かってて不在の時だった。
彼らから連絡が途絶えて。
「もう3日も経つわね・・・」
「うーん。神田も一緒だからそれほど心配ないと思うんだけど・・・アレン君が聞きつけたら大変なことになるだろうね」
「え…?」
コムイの言葉に反応を示したのは第三者の声。リー兄妹は声に扉を振り向いた。その人物の正体を確かめようと。
「ア…レン君!?」
幸か不幸か、そこに立っていたのは噂の人物『アレン・ウォーカー』その人。
「ラビ・・・から連絡が無いんですか?」
アレンの手からイノセンスが転げ落ちた。それはショックのあまりからだと思われて、リナリーはコムイよりも早く口を開く。
「あ…」「アレン君、大丈夫よ。前にも同じような事があったけど、ラビはけろっとして戻って来たんだから。それよりそれ、イノセンスよね。お帰り、アレン君」
リナリーが拾おうと手を伸ばしたら、意外にも冷静なアレンが先に手を伸ばしてそれを拾った。
「はい。ただいまです。イノセンスは無事です。報告書はちょっと待って下さい。後で書き上げますから」
よく見れば団服のあちこちが破れてて、それなりの戦闘があったことは伺えた。
ところどころ赤いものは血…だろう。茶色に変色した所もあるから誰の血か分からないものもあったが。
「いや、報告書は急がなくてもいいよ。予定より急いで帰ってきたんだしね。イノセンスは僕が預かるよ」
「ていうか、アレン君、医務室いこっ!凄い怪我じゃない!」
団服の隙間から見えるのは白い包帯だけ。肌という肌が見えないのにリナリーが青ざめた。
「や。大丈夫ですよ。殆ど塞がりかけてますから。手当もして貰ったし」
実際手当はしてもらった後は包帯で判断できたものの、塞がっているかどうかまでは分からない。
それに手当は応急処置程度のものだとリナリーには判断出来ていた。
アレンが自分の言葉を曲げないのも知っていたし、自分の身体を労らないのも前回一緒に任務について知っていた。
「駄目よ!アレン君!応急措置を舐めちゃいけないわ!兄さん、私アレン君を医務室に連れて行くわね。いいでしょ?」
「もちろんだよ」
妹の迫力にやや押され気味になりながら、コムイはリナリーがアレンから取り上げたイノセンスを預かった。
「でっでも…」
まだ何かを言おうとするアレンに、今度はコムイからの言葉が返ってくる。
「アレン君、君は報告書よりも先に自分の身体の怪我を治療すること、これは命令だよ」
「分かりました」
アレンの返事が返って来たのはたっぷり間をおいてから。
続く→2へ
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