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目覚めまで
「おい。いつまで寝てやがる」
「 」
神田がいくら怒鳴ろうとも、ラビは目を覚まさない。頭部を強打したのだ。当然その反動は大きい。その上、神田とラビのゴーレムは無事でも肝心の電話が街に存在しなくなった為に本部とも連絡が取れない。今自分達は完全孤立の状態だ。
「チッ…これならさっさと引き返すべきだったかもな」
さすがに神田もラビをおいて行くわけにもいかず、廃墟となった建物の一角にラビ共々潜んでいた。窓の外を見れば自分達を探しているのだろう、アクマどもがさまよい続けていた。
これでは灯りもつけることが出来ない。ラビの怪我だけは応急処置を施せたが。
ラビは何事が呟いていたが意識はない所をみると、何か夢を見ているのかもしれないと思った。
この分なら目を覚ますのももうすぐかもしれない。
「ユウ…珍しいな。俺を置いていかなかったんか・・・?」
アクマの動向を監視していた神田の耳に入って来たのはラビが目覚めた声。
「フン。置いていけば良かったかもな。今まで隠れていたアクマどもがわんさか集まってくるぜ」
一度だけ神田はラビを振り向いて、その様子を確認した後には再び視線は窓の外。
「うわ。ほんとさー。奴さん達諦めて帰ってくれないんか?」
ラビが神田の隣にやってきて窓の外を見ればそんな声。
「向こうがこっちに気付かない限りは立ち去らないだろうな…かといって悠長に構えていられるモンじゃねぇな。お前は行けそうか?」
「んー行けなくても行かないとっしょ」
「無理なら置いてくまでだ」
頭部を強打したラビはまだ辛そうだったが、このまま篭城していてもアクマ達は諦めない。
神田は正面でも裏面でも突破するつもりの発言だった。
「そういうと思ったさ。ほんじゃま、行きますか。」
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