揺さぶられて子守唄
「このまま放っておくわけいかないか・・・」
ラビのその一言で、アレンの身体はラビの腕の中へ。
はじめ、触れれば目を覚ましてしまうだろうかと思い、悩んだが杞憂に終わった。
何度か訪れたことのあるアレンの部屋へ向う途中、ラビはアクシデントに遭う。
「ラビ!お前報告書提出まだだったろ?室長が急いで書上げないとブックマンにチクるって言ってたぞ!」
「げっ!?」
廊下の向こうからラビに声をかけてきたのは大量の資料を抱えたリーバーだった。
そんな大声の遣り取りの中、アレンは不思議と目を覚ます様子もない。ラビは声を上げてからアレンの様子を確認し(まだ目を覚まさないことにも安堵して)、リーバーに再度視線を送った。たった今帰ってきたばかりのラビにそんなことを言うなんて、コムイの機嫌は余程悪いということになる(もっともそれは最愛の妹リナリーが任務で出ていて不在が続いていたからなのだが)。
「じゃあなー!伝言は伝えたぞー!」
リーバーも余程急いでいるのか、ラビの返答を待たずに行ってしまった。
「・・・うう・・・じじぃにチクられるのだけはごめんだぜ・・・」
何しろラビの師匠が怒った時に繰り出されるけり技や殴り技は普段の比ではない。
「どうすっかな・・・お?」
そこへ食堂から出てきた人物にアレンは託されることになる。
「おぉーい!ユウ〜!」
その名前を呼ばれた彼は黒髪を振り乱すようにして直ぐ振り返った。
・・・しかももの凄い形相だった。
それはラビがアレンにその呼び方を教えた時の彼のまま。
>>To Be Continued
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