D.Gray-man


The lost child 5






 
迷い子の理由


「じゃあ何か用事でも出来たんですね。あっそういや僕もティムを引き取りに行かなきゃだったんだ」
 アレンが迷ったのは、科学班のコムイの元に預けたティムを散歩の帰りに引き取りに行こうとした挙げ句、近道をしようとしてしまった所為だった。
 神田もその言葉に、アレンが何故寝ていたかの理由が見えた。

 いつもアレンにくっついている金色のゴーレムが不在だからだ。
「お前のゴーレムはもしかして朝から預けたままなのか?」
「そうなんです。コムイさんが調べたいことがあるから今日一日貸してくれって…はっくしゅ」
 アレンは今日一日任務が入っていないことも有り、シャツにベストという薄着のまま出歩いていたらしい。そんな格好で寝ていたらくしゃみをするのも当たり前。
「…いくら中が温かいからってそんな薄着で寝ている奴があるかよ」
「僕もそんなつもりは無かったんですけど…っくしゅっ」
 アレンは自分の部屋からなら科学班の部屋に行く迄迷うことはないのに、途中別の道に入ったりすると突然方向が分からなくなる。

 くしゃみを連発するアレンに、神田は呆れながら立ち上がった。これ以上此処に居ても自分の調子が戻るところか狂うばかりだと判断したらしい。
「ゴーレムを迎えに行くんだったら上着ぐらい羽織って行くんだな。俺はもう戻るぞ。お前達のお陰で鍛錬の時間減らしたくねぇんだよ」
「あっ、ありがとうございます」
「礼ならいらねぇっつってんだろ」
 立ち去ろうとする神田の背中にアレンは礼を述べるが、神田の物言い方は相変わらずだった。

 大きな音を立てて、扉を閉めて去って行った神田に苦笑すると、アレンはベッドから降りて団服を羽織った。几帳面に前のボタンもきっちりしめて。

「とにかくティムを迎えに行こう。うんっくしゅっっ」
 連発するくしゃみに風邪を引いたかもしれないと思ったアレンは鏡の中の顔色を確認してから部屋を出て科学班の部屋に向かった。



>>To Be Continued

今気づいたんだけどこれも短かった・・Σ('∀`;)