D.Gray-man


すとれいしーぷ、オオカミに囚われる。




 このお話は全くパラレルです。






アレンが15歳で中学三年生(しかも♀)










ラビと神田は高校三年生









リナリーは高校一年生です。(この話から登場です)













すとれいしーぷ、オオカミに囚われる。

 

 リナリーは驚きに固まって訊き返す。
「え?それどういうこと?」
「だから、アレンなら高校生二人組みに追っかけられて走って行っちゃったよ」
 ジャンが困った表情で答えた。
 場所はアレンの通う中学の近辺。
「一体誰が…」
 リナリーの表情は沈痛、というのが相応しい。心底アレンを心配しているのは分かる。
 兄の友人の養い子ということで数年前知り合った時、リナリーは妹が出来たと喜んだが、アレンという少女はどこか他人に一線引いて付き合うところがいつまでたっても抜けないでいるから。
「方向が駅だったから、うまく逃げ切れていれば今頃は自宅だと思うけど」
 ジャンはアレンと同じ中学に通っていたからその騒動は知っていた。アレンが校門を出る所を友人たちと見ていた1人だった。
「分かった。ありがとう」
 リナリーはジャンに礼を告げ、別れると駅に向かって走り出した。
 何も起こってなければ良いという心配と共に。



「だからそれはこっちだって。ユウ、いい加減覚えろよ」
 俺ん家来るの何度目さ?
「知るかよ」
 いちいち数えてなんかねぇよ、お前じゃあるまいし。
「だあ!それ捨てないで!大事なもんなんさ!」
「チッ…面倒くせぇ」

 煩いなぁと思いながら、
 耳に聞こえてくる会話でアレンは目を覚ました。
 そもそも僕どうしたんだっけ?と思いながら。

「…あれ?」
 夕焼けが眩しい。もうこんな時間?でも僕の部屋は夕日は差し込まないハズだけど…?
「お?目が覚めたらしいな」
 声を発して直ぐ、アレンの顔を覗きこんで来たのは先ほど自分を追い回していた人物で、一応恩人のラビ。
 アレンは先ほどまで追いかけられていた記憶を思い出した。
「ラビ・・・にえーぇと、そちらは?」
 ラビの声に神田は彼の隣に来た為、視界に入る。ラビは確か彼とは幼馴染の仲で「ユウ」と読んでいた人物。しかもアレンをもの凄い形相で追いかけて来た人物。今はあの時の恐ろしい顔ではなかったのでアレンも平気らしい。怖がる様子も見せず問い掛ける。
「あ。こいつ神田ユウっての」「下の名前を言うんじゃねぇええ!!」
 ラビが教えると、神田がなにやら叫んでいたが、ラビは彼の頭を押さえ込んで無視し、神田の叫びに引いていたアレンを宥めた。
「はぁ」
 ラビが見た目の派手さとは裏腹に常識人であることを知っていたアレンも、神田の周りを見ない言葉に暫し考えさせられた。何しろアレンの周りには居なかったタイプだ。
「悪かったさーこいつ考えなしに止めようとするから」
「・・・わ、悪かった・・・な」
 アレンが呆然としていたのを良しと思わなかったラビが更に神田の頭を押さえつけ謝らせるように話した。神田もそう言われてアレンを見つめれば自分の印象がいかに悪いものと映っていたのかを知り、すまなそうに謝った。
「いえ…もういいです」
 アレンも彼が他意が無くて単純に自分を追っかけてきただけだということを話されたらそれ以上責める気も起きなかった。
「そ。そして気ぃ失ったアレンを俺が大事に運ばせて貰いました」
 やけに嬉しそうな顔だったが、迷惑をかけたことには変わりない。アレンはベッドの上に座りなおし、深々と頭を下げた。
「すみません。重かったでしょう?」
「いやいや。俺も男だし、そんなの気にならないっス。それに・・・」
「それに?」
 アレンは嫌な予感を感じた。
「アレンの身体柔らかかったさぁ〜やっぱ女の子さね」
「なっ…」
「っ・・・なっ何想像してるんですか!怒りますよ!」
「ラビてめぇ!!」
 ラビの不埒な発言に、アレンは真っ赤になって怒って見せる。顔が赤いのは怒りの所為ばかりでもないだろうが。ラビの首を真っ先に詰めているのは神田だったから、アレンは出遅れて彼等のやり取りを見つめるしかなかった。それはラビがギブアップするまで続けられた。


「…けど凄い脚力だったさぁ」
 ラビの感心したという言葉にアレンは苦笑した。
「自然に身についたものですよ?」
 必要に駆られて、が正しかったがアレンはそこまで言わない。

 ぴんぽんぴんぽんぴんぽん。
「おや?今日は客人多いな」
 三人がいつのまにか打ち解けていると、その家のドアチャイムを鳴らす人物が。
 
「ちょっと待っててな」
 ラビはこの家の留守を預かっている住人だから、代表者としてドアへ向かって行った。
 新聞勧誘が最近五月蝿かったのを思い出しながら。





 
 
 続く  >>4
>>4

 

長らくお待たせしてすみませんでした。続きは近いうちにまた!(ほんとかよ)

 

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