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このお話は全くパラレルです。
アレンが15歳で中学三年生(しかも♀)
↓
ラビと神田は高校三年生 ↓
リナリーとラビと神田は同じ高校です。
↓
え?しつこいですか?
オオカミとヒョウの幼馴染、現れる
「はーい。どちら様?勧誘ならお断りさ〜?って…リナリー?」
ラビがドアの覗き穴から覗くとその向こうに居たのは自分の知り合いだと解った。チェーンを外すと外から扉が開き、黒髪ツインテールの美少女が顔を見せた。
「ラビ!ちょっと訊きたいんだけど!」
ラビが声を掛けるよりも早く、少女は口早に訊いて来た。
「リナリー、珍しいなこっちに来るなんて、何か用さ?」
ラビは迫り来る彼女の必死な表情に驚きながらも歓迎の意を表すのだが。
リナリーはラビの肩ごしの部屋を見据えて叫ぶ。
「アレン君、いるんでしょ!」
「へ?アレン?つかリナリーって…」
アレンの知り合い?
ラビはリナリーの口から出た名前に驚き言葉を失う。最早、少女が『訊く』のではなく確認の念を押しているということに気付いてない。
「え?リナリー?」
二人のやり取りがアレン達の元へ届いたらしく、アレンと神田が玄関にやって来た。
リナリーは銀髪の少女の姿を見つけるとすぐさま駆け寄った。それはもうラビを押しのけるような形で。
「アレン君!大丈夫だった?」
リナリーは銀髪の少女を抱きしめるようにしてその無事を確認していた。
「良かったわ。二人に追いかけられていたっていうからもう心配したのよ!」
リナリーはアレンの両手を握りしめ安堵の表情を浮かべた。
「え?リナリー、なんで…ここに?ていうか…」
アレンは周囲の顔を見回した。少年二人を見上げると驚いた表情にぶつかる。
「知り合い…なんですか?」
ラビがリナリーの名前をしっかり呼んでいたのを思い出して。神田も知り合いなのだろうか、リナリーを見る目は驚きのものだったが。
「あ。アレンとリナリーって知り合いだったんさ?」
ラビはアレンがリナリーの名前を知っていたのに驚き暫く止まっていたが、アレンと視線が合った事で我に返った。
「そうよ。アレン君、私たち幼馴染なの。無事で良かったわ」
リナリーは依然アレンしか視界に入れていないようだったが、そう答えてにっこり微笑んだ。
「…えぇっ!?」
暫く思考が停止していたアレンだったが、リナリーの言葉にやっと意識を現実に戻した。
アレンは三人から(とは言っても神田は無口なのか殆どラビとリナリーに訊かれて頷いているだけだったが)話を聞いて、改めて『世界は狭い』と感じた。
「びっくりしました・・・リナリーと二人は知り合いだったんですね…」
「うん」
「ああ」
アレンは自分の傍から離れようとしないリナリーと、ラビと神田を見回した。
その言葉にリナリー達が更に詳細を話し出す。
「私達が知り合ったのは…私が6歳で、ラビと神田が確か8歳の時だったわよね」
「ああ。俺はじじぃの仕事でこっちに住むことになったから。じじぃは殆どこっちにいねぇけど」
リナリーはラビの答えに、まだ無口を続ける神田を見た。
「神田は確か日本から神田のお祖父様の住んでいるこちらに来たのよね」
「ああ」
「神田って日本の方だったんですか。リナリーは中国でしたよね」
唯一アレンが知っているのはこの中でリナリーだけだったからか、口を挟む。
「ええ」
彼女達の話では、リナリーの兄コムイは仕事の関係でラビの祖父(らしい)と神田の祖父と知り合っていて三人の対面となったらしい。
「アレン君、コムイ兄さんが心配していたわよ。最近ちっとも顔見せに来てくれないって」
「あはは…すみません」
説明が粗方終わったリナリーは酷く心配した表情でアレンに兄の事を話す。そう言えばアレンもたまには顔を見せるだろうという魂胆からだ。
「そう思うなら月に一度は顔を見せてよ。私も心配してたんだから。今日みたいな事になったらって…」
「…ご免なさい。迷惑ばかり掛けてしまって…」
リナリーにそう言われてしまえば、アレンはただ謝るしかなかった。元よりリナリー達兄妹にはクロスに引き取られる直前からよくしてもらっていたから、何かと引け目、負い目がアレンにはまだ存在していて。更にコムイなどはクロスの代わりに保護者になってもらっていて何か問題が起きれば彼の所に真っ先に連絡が行くから、迷惑をこれ以上掛けたくないのがアレンの本音だった。
「ううん、迷惑だなんて思ってない。兄さんが好きで引き受けたことだし…私だってアレン君と友達になれたし、それは嬉しいの。けどね、今アレン君一人暮らしと同じじゃない、だから私達も心配してるのよ」
「…すみません」
リナリーのアレンを見る視線は妹を心配する姉のものだ。すこし気にし過ぎではないかと思える程に。
しかしこみ入った事情があっても今はそれを訊くべきではないだろうと、ラビは出しかけた言葉を飲み込んだ。
そして別の台詞に気付いた。
「え?アレンって一人暮らしだったん?」
てっきり良い所のお嬢様か箱入りな娘さんに見えていたらしいラビにとってのアレンだったが実際には違うようだ。
「ええ。厳密には保護者が居ますが、現在長期旅行に出ていて…」
それを話すアレンは何かいいづらそうだった。
「あの人、連絡全然寄越さないものね…」
事情を知っているらしいリナリーも困った表情をしていて、アレンの家庭環境が複雑だということに気付かされた。
保護者って、ことはアレンの両親ていないんか?
ラビは少女二人の会話でなんとなくアレンの境遇を察したものの、訊くのは躊躇われた。
「長期旅行って何か月くらいなんさ?」
「えぇーと…かれこれ…2年半以上は経ちます…」
またまた言い辛そうに話すアレンにしてはいけない質問だとは思ったものの、気になったからにはハッキリさせたかった。
しかし予想外の答えにラビは目を丸くした。
「2年半以上!?」
「そんなに放っておかれたのか…失踪でもしてんのか…?」
そして一緒に驚いている神田の言葉にアレンが見る見る表情を曇らせる。
「それは…」
「違うわよ。アレン君の保護者はあのクロス・マリアン先生!」
そういう失礼発言相変わらずね、カンダは!
アレンの表情の変化に一番早く気付いたリナリーがフォローを入れ、ラビと神田をたいそう驚かせた。
「えぇー!?」
「んだと!?」
「…あれ?お二人ともお知り合い…ですか?」
リナリーだけでなく、クロスまでも二人は知り合いだと言う。
世界はますます狭められた気がしたのは、アレンにとって言うまでもなかった。
続く >>5調子に乗って続き物です・・・
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