D.Gray-man


オオカミ、すとれいしーぷを送りオオカミしかける。




 このお話は全くパラレルです。






アレンが15歳で中学三年生(しかも♀)










ラビと神田は高校三年生









リナリーは高校一年生です。













オオカミ、すとれいしーぷを送りオオカミしかける。

 

 もう時間が遅いからと、ラビはリナリーに言われてアレンを途中まで送ることにした。言われてというよりは命令形だったりするが。
「にしても驚きさ。あいつに養子がねぇ…」
「そうですね。僕も驚きました。世界って意外に狭いものなんですねぇ」
 話題に出るのは二人の共通の知人の話。
 ラビにとって、幼なじみのリナリーがアレンと知り合いだった事だけでも驚いたのに、それだけでなくクロス・マリアンの養子だったなんて今でも信じられない。
 けれどリナリーが言っているというからには嘘ではない。ラビが思っている以上にアレンの生い立ちは複雑そうであった。

 複雑って言うなら、人のこと言えないけどさ。
 ラビはアレンの事情を聞いた話を纏めながら推察する。あくまでも推察。なので確定出来るまでそれを口に出すことはしない。下手に言葉にして噂になってしまっては大変だと解っているから。

 アレンはラビと共に電車に乗り込みながら申し訳なさそうに口を開く。
「でも送ってもらわなくても良かったのに」
「いーの、いーの。半分は俺も送って行きたかったから。気絶させちゃった責任もあるしさ」
「あれは…僕にも原因があったわけですし…何もラビが」
「気にすんなって。それに女の子の夜道は危ないっしょ?」
 アレンの遠慮しがちな言葉を塞いだのはラビの一声。確かに辺りを見渡せば真っ暗。

 アレンはギリギリまで送るのは遠慮していたが、無理強いしたつもりはなかったものの、暗くなるまで引き止めたのはラビ達だったから。その責任の上でのこと。
 神田も線路沿いでは同じだったが、リナリーを送るようになって渋々という表情でラビ達二人と別れることになった。
「平気ですよ」
「いーから、お兄さんに頼っちゃって?別に取って食ったりしないしさ?」
 アレンはそういう性格なのか人に頼るということは殆どしないのか、苦手らしいのはラビにも解った。数年前からの知り合いだというがリナリーがアレンの所に顔を出す事はあってもアレンからは滅多にないということから、判明。
「それとも、そういうの嫌いだったりする?」
「…いえ、嫌いじゃ、ないですけど…」
 ラビの言い方にアレンは折れた。嫌いじゃなく苦手だと聞かれれば頷いていただろう質問。
 アレンの苦笑した表情に嫌われてはいないことを確信した。
 だから。
「そか。そんなら明日も送ってもいい?」
 電車から降りて、ラビはダメ押しをしてみる。こんな機会逃すのは勿体ない、と。
 今も泡良くばアレンの住んでいる場所を知ろうと思って家の前まで着いて来ている。
 アレンもラビを警戒していないのか抵抗することもない。
「えーと…明日はちょっと…」
「え、ダメ?何か先約でもあるんか?」
 意外な反応にラビは思わず素の反応でがっくりと肩を落としそうになる。
 しかし次の言葉に驚く。
「いえちょっと…病院に…行かなくちゃなんで…」
「えぇ!?どっか悪いんか?!」
 一見、健康そうなアレンからはそんなこと微塵にも感じられない。なにしろあの走りを見れば解るというもので。ちょっと顔が青白いが、それだけでは具合の悪い所なんて想像出来ない。
 アレンはラビを正面から見つめて、彼女自身の左目を指し示した。
「いえ、悪いという程のものではないんです。眼科の定期検診みたいなもので・・・僕の左目、殆ど見えてないんですよ」
「え…?」
 ラビは耳を疑いたかった。けれどアレンの行動に不自然さは見られなかった。
「…ア」
 ラビがなんと答えていいか困っているのを見兼ねたのか、アレンが更に口を開く。
「あっ・・・でも普段の生活に困った事はないし、定期的に通院して視力が後退してないか見てもらっているだけです」
 それは明らかに同情を引きたくなかったからだろう。ラビの気遣う表情に焦った顔をしていたから。
「そっか…」



「ここでいいです。今日はありがとうございました」
「ああ…オヤスミ」
「おやすみなさい」
 ラビもアレンの衝撃の言葉に話すことが詰まって、ありきたりの挨拶しか思い浮かばなかった。 

 アレンは彼女の住んでいるマンションの前に着くと早々にラビに別れの挨拶を済ませ、建物に入っていった。

「なんか、フクザツ…」
 アレンの言葉と表情によって、ラビの胸になんとも言えない感情が浮き上がって来ていた。





 
 
 続く  >>6

 

間開き過ぎてすみません〜やっと書きたい部分の1つまで持ってこれました。

 

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