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このお話は全くパラレルです。
アレンが15歳で中学三年生(しかも♀)
↓
ラビと神田は高校三年生 ↓
リナリーは高校一年生です。
↓
オオカミは本気の恋に悩み苦しみ、すとれいしーぷは疲れていた。
「アレンおはよう!」
「あ。ジャン、おはよう」
朝登校すると校門近くで友人のジャンが声を掛けてきた。振り返れば駆け寄って来るのが見えた。
ジャンはこの中学でも数少ないアレンの友人だった、彼は飛び級でアレンと同じ学年だったが、今すぐにでも大学に合格出来る程のIQを持っている。けれどなぜか高校に進学しようとはしなかった。
アレンが以前尋ねてみたが、答えは意味不明のものだった。
『俺、中学生活は普通に過ごしたいんだ。』
本来の年齢は未だ小学校高学年だった彼はそう呟いた。ゆくゆくは研究者である父の跡を継ぐと決めている彼の考えだった。
そのジャンは近くに住んでいる為か、朝はぎりぎりの登校だった。逆にアレンは遠くから通っている分いつもはもっと早めだった。
「アレン、今日はゆっくりなんだね。いつもはもっと早いのに」
「うん。ちょっと昨日はいろいろあったし・・・」
「ああ。昨日の人だかりすごかったよな。あの二人組、アレンの知り合いだったんだって?」
ジャンは後にリナリ−から聞いて知ったらしい。
「うん」
アレンは昨日の出来事を思い出して少しだけ黄昏てしまった。
校門で待ち伏せされるとは思いもしなかったし、あの二人がリナリ−とあの放浪保護者とも知り合いだったなんて。
こんな事であの思い出したくもない人物を思い出すことになるなんて!
アレンは出来れば思い出したくはなかった。
「アレン?どうしたんだ?すごく疲れた顔しているぜ?」
ジャンはいきなり黙り込んでしまったアレンを気遣って声を掛けた。
「・・・ああ、うん。大丈夫」
「なら、いいけど・・・ってやべ。早く行かないと予鈴鳴っちまう!」
「えっ!?もうそんな時間!走ろう、ジャン!」
ジャンが校舎の時計を見て、慌ててアレンも走りだした。
五時限目が始まる10分前、神田はそろそろ痺れを切らしていた。
「おい、ラビ!」
傍から見ればその光景は激しく異様。短気な神田はいつものことだが、問題はラビの表情。
但しラビの顔は窓の外を向いていて近くの者でなければ見えなかった。
「・・・・・・あ?」
ラビの神田に対する返答は、たっぷり十数秒置いてから。しかも一言。
あまりの惚けっぷりに、神田は舌打ちしながら目の前の机の上を指し示して叫ぶ。
「いい加減授業が始まるんだ!その上を片付けろと言ってるだろうが!!」
それにそこは俺の席だ!!
教室全体に響く怒号に、鼓膜を抑え肩をすくめる者も数名。
神田が怒る事は珍しくないが、ラビの表情が珍しくて皆視線を外せないでいる。
出来ればとばっちりは受けたくないが、優等生のラビが惚けている珍しい表情を見ずには居られない。
自然見守る形になる。間違っても二人に声をかけたりはしない。
声を掛けられるとしたら本当に指折り数える程度。
「あら、ラビ、どうしたの?」
そこへやって来たのは神田も頭が上がらないというリナリ−。学年は違うものの、幼馴染という強みもあって、ちょくちょくラビたちのクラスへ顔を出す。
ラビの様子が尋常ではないことに直ぐ気づいて顔をのぞきこむ。
「・・・昨日アレン君と何かあったの?」
「リナリ−!?」
聞き捨てならない台詞が彼女の口から発せられて、神田は叫んだ。
ラビの方はその言葉に漸く幼馴染に振り返った。
その表情は困惑。
「リナリ−・・・アレンの左眼って・・・あの傷さ・・・」
「ラビ・・・」
「おい、何があったんだ?」
イマイチ要領を得ない喋りに、二人は同じように困惑顔になった。
リナリ−はラビがアレンの左眼の事について何か本人から知ったのだと悟り、どう答えるか迷い、神田は何があったのか分からず混乱していた。
「ラビ、アレン君はなんて言ったの?」
リナリ−もアレンの事は常日頃気をかけていたから、すぐラビの思いに気づいた。
あの顔の傷の理由はまだ教えていい事ではないと、今ならリナリ−にも分かる。
以前は分からなかった。まだ幼すぎて。
しかしそこで鳴ったのは予鈴。
時間切れだった。
「授業終わったら科学準備室に来て。アレン君の事、少しだけ教えてあげる」
リナリ−はため息を一つ落としてラビと神田に一言残して自分の教室に戻って行った。
続く >>7
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